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キョンはこれからも鈍感なままなのか?
少しタイトル変えました。どうでもいいですが。
書くこともないのでSSのこと。
今回はSOS団卒業の話です。
これは何というか、誰のフラグも立たないで生活していった
ENDですかね?
つまり、キョンが鈍感なままだとこうなってしまう、みたいな感じで。
まぁ、昔書いたものにちょっと手を加えただけなんですが。
続きからどうぞ。
【涼宮ハルヒの引率】
それがもう失われたはずのハルヒの力によるものなのか、
それとも本当にただの偶然なのか、最早俺が知る由もない。
それは、例年的にこの時期には咲くことのないはずの桜が咲き乱れ、
今までの自分の苦労を全て笑い飛ばしてやりたくなるような青空が
広がっている春の一日のこと。
今日は俺たち4人の卒業式だ。
俺たち、というのは俺、ハルヒ、長門、それから古泉のことだ。
俺たち4人は誰1人欠けることなく2年生から進級、卒業して、
一緒に高校生活を満喫した。
付け加えておくと、俺は進級やら進学やらでものすごく心配されまくった。
2年から3年に進級するのでさえ危うかったのに進学なんて出来るのか、
と言うのが担任の口癖になっていたのだが、こんな俺でも何とか
卒業、そして進学までこぎつけたのだ。
ん・・・ああ、あのお方のことを忘れていた。
部室専用のメイドであり、涼宮ハルヒを監視するために未来からやってきた
未来人、朝比奈さんのことを。
朝比奈さんは俺たちより1学年上なので、必然的に
俺たちよりも1年先に卒業することになった。
ハルヒの
「みくるちゃん、留年でもしないかしら。」
なんて理不尽な願いが聞き届けられることもなく立派に卒業していったのだ。
今思えばあの頃からハルヒの力は弱まっていたのかもしれない。
時期は確か、葉も色づいてきた2年の秋頃の話だったと思う。
古泉がいつになく真剣な顔で、
「少し、話があります。」
とかなんとか言って部室で朝比奈さんの甘露に舌鼓を打っていた俺を屋上まで連れて行って、
「涼宮さんの力が消失しました。」
にわかには信じられない話をしてきたのだ。
古泉が普段から冗談を真面目な顔で言う奴じゃないとは知っている。
それでも、あまりにも唐突で前触れがなかったものだから
信じられずにいた。
だって、あのハルヒだぞ?
年柄年中退屈なことが大嫌いで、おとなしくしてることなんて大の苦手。
週末には不思議探索だのなんだのと名目をつけて俺たちを連れ出す。
挙げ句の果てには自分の思い通りにならないとあの灰色の薄気味悪い空間、
世界崩壊の元凶となるものを所構わず作り出すようなはた迷惑な我らが団長殿だぞ。
そのハルヒの力が無くなっただと?
古泉は俺の疑問を軽く受け流して
「多分彼女は今までの高校生活での出来事で、自分にとって
非日常性を持ち合わせた事件は起きなくても良いんだと悟ったんだと思います。」
あいつがか?
「ええ。私たちは数々のイベントをこなしてきました。それは、我々が用意したものもあれば
涼宮さんが自発的に行おうとしたものもあります。」
まぁ、ハルヒと俺たちが行ってきたイベントは数多くある。それに満足した、というのも保留だ。
しかし、ハルヒが知らないものなんかはどうなってるんだ?
カマドウマ事件とか、世界改変なんかは。
「あれは涼宮さんが知らなくても良いことです。力が消失した今も、
そしてこれからもね。未だに謎があるものはこの際置いておくとして。」
「話はそれだけです。ま、とにかく僕たちが戦々恐々としながら
生活することは無くなった、そう言いたかっただけです。そろそろ戻りましょう。
涼宮さんももう部室にいるかもしれません。力が無くなったとはいえ、
あのお方を怒らせるのはどうも心臓に良くない。」
それだけ言って勝手に部室に戻っていった。
というのが俺が聞かされた古泉所属機関主観的ハルヒ現状満足論(俺命名)である。
今になって言えることだが、その論はあながち間違っていないと言える。
あの話の直後からハルヒはその力の片鱗を見せることもなくなったし、
古泉はバイトに呼び出されることもなくなって普通の高校生に。
朝比奈さんは自分の時空に回帰を果たした。ちょくちょく遊びに来るけど。
長門については、涼宮ハルヒの観察と言う目的を果たしたから消える
と言うこともなく、これからは1人の人間として生きていくことが決定したようだ。
なにはともあれ一件落着、に見えたのだが。
卒業式を終えての放課後。俺たちは何故か部室に集まっていた。
もちろん5人で。
「おい、ハルヒ。」
誰も話を切り出そうとしないので仕方なく俺が訊く。
「なんで俺たちは今部室に集まっているんだ。」
ハルヒはさも高校生にもなって九九も出来ない奴を見るような目で、
「なんでって、いつも通り活動するからよ。私たちって、卒業式に出席したって言っても
まだ生徒の名簿には名前が残ってるわけでしょ?3月31日まで。」
む、まぁそういうことになるな。
「だったらそれまで活動しても良いって事じゃない!私たちは1分1秒たりとも無駄に
過ごせない学生の身分なのよ!春休みもじゃんじゃん活動するから覚悟しておくのね!」
つじつまが合ってんだか合って無いんだかよく分からないことを言いやがった。
いつもの俺なら、
「やれやれ。」
とか、
「何言ってんだお前は。」
こんな感じの否定的なことを言うもんだが、今は正直ハルヒの言うことに
肯定的ですらあった。
よく考えてみて欲しい。
高校生活を一番長く過ごし、苦楽をともに過ごした仲間ともう少しだけ
一緒にいられるんだぞ。
これが嬉しくない奴なんているはずがないだろ?
ハルヒは俺がいつもの俺らしくないことに不満なのか、
「あら、キョン。あんたいつもなら愚痴をこぼしてるところなのに、やけに素直ね。
あんたは不満を言うのが役割だったでしょ。」
なんて事をいいやがるので、
「3年間で得た役割はそれかよ。
と言うかハルヒ、俺がそんな薄情な奴に見えるか?
なら俺から問う。お前は俺たちと一緒に過ごしたいと思わないのか?」
こう、言い返してやった。
ハルヒは数秒間硬直していたが、やがて、俺が嫌になるほど
何度も見てきた不敵な笑みを浮かべてこう言い放った。
一緒にいたいに決まってるでしょ!
「もうこの際だから言っちゃうわ!高校生活だけには留まらせないんだから!
みんな、全員私に人生を委ねなさい!」
何かいらんことまで言わせてしまったと思う。
耳がキーンとなるのを堪えながら、やっぱりハルヒは力なんか無くても
ハルヒのままだななんてことを改めて認識した。
それはこいつらも一緒だろう。
朝比奈さんは今でも泣き虫で、自分に自信が持ててないけど、
みんなを陰で支えている愛くるしいお人だ。
古泉はいつまでもニヤケ面を周囲に振りまいているし、
長門なんかは今もいつもの定位置で黙々と読書を続けている。
そして俺も、なんだかんだ愚痴を言いながらこいつらについていくのだ。
残り少ない高校生活、いやこれからもこいつらと一緒に過ごすのだ。
ケジメくらいつけさせてもらってもいいだろう。
「みんな。」
ハルヒが大声をだしてから沈黙気味だった部室に響き渡る。
あるものはきょとん、とした顔で、
またあるものは本から目を離してこちらを向く。
みんなこちらに向いたのを確認すると俺は、
「これからもよろしくな!」
ハルヒに負けないぐらいの大声で言ってやった。
ハルヒは不敵な笑みを少し緩めて、朝比奈さんはニッコリ、長門は薄く微笑んで、
古泉はいつものニヤケ面で、見事にシンクロさせてこう言った。
『もちろん!』
俺はこいつらと歩んでいく。
高校生活最高の仲間と。
これからもずっと。
書くこともないのでSSのこと。
今回はSOS団卒業の話です。
これは何というか、誰のフラグも立たないで生活していった
ENDですかね?
つまり、キョンが鈍感なままだとこうなってしまう、みたいな感じで。
まぁ、昔書いたものにちょっと手を加えただけなんですが。
続きからどうぞ。
【涼宮ハルヒの引率】
それがもう失われたはずのハルヒの力によるものなのか、
それとも本当にただの偶然なのか、最早俺が知る由もない。
それは、例年的にこの時期には咲くことのないはずの桜が咲き乱れ、
今までの自分の苦労を全て笑い飛ばしてやりたくなるような青空が
広がっている春の一日のこと。
今日は俺たち4人の卒業式だ。
俺たち、というのは俺、ハルヒ、長門、それから古泉のことだ。
俺たち4人は誰1人欠けることなく2年生から進級、卒業して、
一緒に高校生活を満喫した。
付け加えておくと、俺は進級やら進学やらでものすごく心配されまくった。
2年から3年に進級するのでさえ危うかったのに進学なんて出来るのか、
と言うのが担任の口癖になっていたのだが、こんな俺でも何とか
卒業、そして進学までこぎつけたのだ。
ん・・・ああ、あのお方のことを忘れていた。
部室専用のメイドであり、涼宮ハルヒを監視するために未来からやってきた
未来人、朝比奈さんのことを。
朝比奈さんは俺たちより1学年上なので、必然的に
俺たちよりも1年先に卒業することになった。
ハルヒの
「みくるちゃん、留年でもしないかしら。」
なんて理不尽な願いが聞き届けられることもなく立派に卒業していったのだ。
今思えばあの頃からハルヒの力は弱まっていたのかもしれない。
時期は確か、葉も色づいてきた2年の秋頃の話だったと思う。
古泉がいつになく真剣な顔で、
「少し、話があります。」
とかなんとか言って部室で朝比奈さんの甘露に舌鼓を打っていた俺を屋上まで連れて行って、
「涼宮さんの力が消失しました。」
にわかには信じられない話をしてきたのだ。
古泉が普段から冗談を真面目な顔で言う奴じゃないとは知っている。
それでも、あまりにも唐突で前触れがなかったものだから
信じられずにいた。
だって、あのハルヒだぞ?
年柄年中退屈なことが大嫌いで、おとなしくしてることなんて大の苦手。
週末には不思議探索だのなんだのと名目をつけて俺たちを連れ出す。
挙げ句の果てには自分の思い通りにならないとあの灰色の薄気味悪い空間、
世界崩壊の元凶となるものを所構わず作り出すようなはた迷惑な我らが団長殿だぞ。
そのハルヒの力が無くなっただと?
古泉は俺の疑問を軽く受け流して
「多分彼女は今までの高校生活での出来事で、自分にとって
非日常性を持ち合わせた事件は起きなくても良いんだと悟ったんだと思います。」
あいつがか?
「ええ。私たちは数々のイベントをこなしてきました。それは、我々が用意したものもあれば
涼宮さんが自発的に行おうとしたものもあります。」
まぁ、ハルヒと俺たちが行ってきたイベントは数多くある。それに満足した、というのも保留だ。
しかし、ハルヒが知らないものなんかはどうなってるんだ?
カマドウマ事件とか、世界改変なんかは。
「あれは涼宮さんが知らなくても良いことです。力が消失した今も、
そしてこれからもね。未だに謎があるものはこの際置いておくとして。」
「話はそれだけです。ま、とにかく僕たちが戦々恐々としながら
生活することは無くなった、そう言いたかっただけです。そろそろ戻りましょう。
涼宮さんももう部室にいるかもしれません。力が無くなったとはいえ、
あのお方を怒らせるのはどうも心臓に良くない。」
それだけ言って勝手に部室に戻っていった。
というのが俺が聞かされた古泉所属機関主観的ハルヒ現状満足論(俺命名)である。
今になって言えることだが、その論はあながち間違っていないと言える。
あの話の直後からハルヒはその力の片鱗を見せることもなくなったし、
古泉はバイトに呼び出されることもなくなって普通の高校生に。
朝比奈さんは自分の時空に回帰を果たした。ちょくちょく遊びに来るけど。
長門については、涼宮ハルヒの観察と言う目的を果たしたから消える
と言うこともなく、これからは1人の人間として生きていくことが決定したようだ。
なにはともあれ一件落着、に見えたのだが。
卒業式を終えての放課後。俺たちは何故か部室に集まっていた。
もちろん5人で。
「おい、ハルヒ。」
誰も話を切り出そうとしないので仕方なく俺が訊く。
「なんで俺たちは今部室に集まっているんだ。」
ハルヒはさも高校生にもなって九九も出来ない奴を見るような目で、
「なんでって、いつも通り活動するからよ。私たちって、卒業式に出席したって言っても
まだ生徒の名簿には名前が残ってるわけでしょ?3月31日まで。」
む、まぁそういうことになるな。
「だったらそれまで活動しても良いって事じゃない!私たちは1分1秒たりとも無駄に
過ごせない学生の身分なのよ!春休みもじゃんじゃん活動するから覚悟しておくのね!」
つじつまが合ってんだか合って無いんだかよく分からないことを言いやがった。
いつもの俺なら、
「やれやれ。」
とか、
「何言ってんだお前は。」
こんな感じの否定的なことを言うもんだが、今は正直ハルヒの言うことに
肯定的ですらあった。
よく考えてみて欲しい。
高校生活を一番長く過ごし、苦楽をともに過ごした仲間ともう少しだけ
一緒にいられるんだぞ。
これが嬉しくない奴なんているはずがないだろ?
ハルヒは俺がいつもの俺らしくないことに不満なのか、
「あら、キョン。あんたいつもなら愚痴をこぼしてるところなのに、やけに素直ね。
あんたは不満を言うのが役割だったでしょ。」
なんて事をいいやがるので、
「3年間で得た役割はそれかよ。
と言うかハルヒ、俺がそんな薄情な奴に見えるか?
なら俺から問う。お前は俺たちと一緒に過ごしたいと思わないのか?」
こう、言い返してやった。
ハルヒは数秒間硬直していたが、やがて、俺が嫌になるほど
何度も見てきた不敵な笑みを浮かべてこう言い放った。
一緒にいたいに決まってるでしょ!
「もうこの際だから言っちゃうわ!高校生活だけには留まらせないんだから!
みんな、全員私に人生を委ねなさい!」
何かいらんことまで言わせてしまったと思う。
耳がキーンとなるのを堪えながら、やっぱりハルヒは力なんか無くても
ハルヒのままだななんてことを改めて認識した。
それはこいつらも一緒だろう。
朝比奈さんは今でも泣き虫で、自分に自信が持ててないけど、
みんなを陰で支えている愛くるしいお人だ。
古泉はいつまでもニヤケ面を周囲に振りまいているし、
長門なんかは今もいつもの定位置で黙々と読書を続けている。
そして俺も、なんだかんだ愚痴を言いながらこいつらについていくのだ。
残り少ない高校生活、いやこれからもこいつらと一緒に過ごすのだ。
ケジメくらいつけさせてもらってもいいだろう。
「みんな。」
ハルヒが大声をだしてから沈黙気味だった部室に響き渡る。
あるものはきょとん、とした顔で、
またあるものは本から目を離してこちらを向く。
みんなこちらに向いたのを確認すると俺は、
「これからもよろしくな!」
ハルヒに負けないぐらいの大声で言ってやった。
ハルヒは不敵な笑みを少し緩めて、朝比奈さんはニッコリ、長門は薄く微笑んで、
古泉はいつものニヤケ面で、見事にシンクロさせてこう言った。
『もちろん!』
俺はこいつらと歩んでいく。
高校生活最高の仲間と。
これからもずっと。
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« 性転換って実際どうかと思っていたけど見てみるとツボにはまった。やっぱり何でも試して見なきゃ駄目ってことを改めて学んだ昨日の深夜。 l Home l ●<管理人が壊れたからというただそれだけの理由でここにいるんですよ。 »



